キャリートレードとは
機関投資家やヘッジファンドがやってくる手法として有名なのがキャリートレードです。キャリートレードとは、低金利通貨で資金調達をして高金利通貨で運用して利鞘をかせぐという独特の手法で現在でもよくやられる手法となっています。特に円は長らく低金利で推移してきましたので円で資金調達を行うケースを称して円キャリートレードと呼ばれる手法がマーケットではこうしたやり方の長らく代表例として扱われてきました。
円キャリーの場合にはヘッジファンドなどが低金利の円で資金調達をして、それをドルに買えて金利の高い米国債などで運用し、金利差を収入として得るやり方ですが、このやり方が加速してしまいますと円が売られやすくなってしまうため大きな円安要因になるケースがでてくるということです。
したがってターゲットとなる通貨国にとっては気をつけなくてはならない動きであるともいえます。また最近では欧州でマイナス金利が続出していることからこうしたトレードのベースがユーロになったりドルになったりしたこともあり、逆にこれが円高要因を形成したこともありますのでこうしたトレードは金利をはじめとする相対的な関係により資金調達通貨が変わってくるということも気をつけておかなくてはなりません。