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GDP

GDPと経済成長率の関係

GDPとはGross Domestic Productの略で、日本語では国内総生産と訳します。その国内で1年間に物やサービスの生産・提供を通じて新たにどれだけの付加価値が生産されたのかを表し、その国の経済規模を表す代表的な数値です。日本では内閣府の経済社会総合研究所が総務省の家計調査や財務省の法人企業統計などを元に算出し発表しています。

 

GDPの計算方法は国連の定める国際基準(SNA)に準拠して行われるため、各国の経済規模を比較する指標としてよく用いられます。また、GDPを前期と比べた伸び率のことを経済成長率といいます。概ね経済成長率が高ければ企業の収益は伸び国民の所得も伸びて景気がよく、逆に経済成長率がマイナスになれば景気は減速しているといえます。

 

しかし、仮に経済の規模が全く伸びていなくても物価が上昇すれば経済成長率は見かけ上それだけ増えますので、実際には物価動向を考慮する必要があり、物価変動を加味して調整した経済成長率を実質経済成長率といい、加味していない経済成長率を名目経済成長率と呼びます。経済成長率は前年度比で示されることが多いですが、国民総生産のデータは四半期ごとに発表されるため、対前四半期の経済成長率も用いられます。