インターバンク市場について
インターバンク市場とは、銀行間取引市場とも呼ばれる市場です。その名の通り市場参加者は銀行のみで構成され非常に高額な取引が行われます。インターバンク市場で行う取引は主に2つです。1つは、コール市場と呼ばれるごく短期の資金調達のための市場です。銀行はコール市場を利用して、資金の過不足の調整を行います。
資金調達方法には、有担保コールと無担保コールがあり、それぞれ担保の有無により区別されます。コール市場における取引方法は、約定した当時に決済を行う半日物取引、翌日に決済を行う翌日物取引、期日を指定する期日物取引があります。現在の日本の政策金利は、日銀からの貸し出し基準利率である公定歩合ではなくコール市場での無担保コール翌日物の金利が適用されています。
日本銀行は、コール市場において資金の需給調整を行い金利を誘導しています。もう1つの取引に、外国為替市場があります。直物為替および先物為替を取り扱います。
外国為替の取引は電話及び電子ブローキングシステムを利用して行われます。一般に、為替レートを言うときにはインターバンク市場における直物為替のスポットレートを指します。直物為替では、通貨を売買した2営業日後に引き渡しが行われます。対して、先物為替では将来の特定期日に受け渡しが行われます。