FXとは
FXとは外国為替証拠金取引の事であり為替の証拠金取引になります。証拠金取引がピンと来ないかもしれませんが、FX会社と契約(口座開設)して丸代金を一部のお金で運用させてもらえるようにするというものです。FX会社としては差金決済を前提としているので、丸代金を貰わなくても済むと言うわけです。
これがレバレッジと言われるもので、現在は個人では25倍までと決められていましたが、以前は500倍というものもありました。これは上述のように各社が決めれば良い事であって海外FX口座であれば1,000倍というものもあります。
また、差金決済を前提としているため売りからも開始できます。買いからスタートしても売りで反対売買する、売りからスタートしても買いで反対売買すると言うことになるためです。これは株の信用取引でも同じことが言えます。証拠金取引と言えるものは仕組み的に売りからも開始できるのです。
そして、FXの醍醐味としてはスワップ金利だと思いますが、これは各国で決められている金利に差があるから発生します。例えば、日本の金利が0%だったとして豪ドルが2.5%だったとすると、円を売って豪ドルを買っている状態(豪ドル円買いポジション)であれば差額の2.5%分を貰えることになります。逆に豪ドルを売って、円を買っている状態(豪ドル円売りポジション)であれば差額の2.5%分を支払ないといけません。今回は例で2.5%の金利と書きましたが、これはFX会社が決める事なので各社出違います。
最後にスプレッドについてですが、これはFX会社の手数料となるものなので発生します。例えば、ドル円120.00で売り買いが成立していると言う事がマーケットでは正常だと思いますが、これだとFX会社が儲かりません。だから、売るときは安い値段で、買うときは高い値段で投資家に買ってもらい収益を得るのです。これがスプレッドになります。
よくニュースで現在のドル円は120.00〜120.01というように表示されていると思いますが、これは投資家が買うときは120.01で売るときは120.00の値段になると言う事です。この差額0.01銭がFX会社の収益となるのです。
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どうして売りから開始できるの?
FXを初めてする人なら抱く疑問として、「どうしてドルを持っていないのに売ることができるの?」ということでしょう。ドル以外でも、自分が所有していない通貨を先に売るということが現実であればできないのに、どうしてFXではできるのか?
それは、FXが証拠金取引だからです。
証拠金取引とは担保金だけで丸代金分の取引をFX会社がさせてくれるのです。また、まだ持っていない通貨に関しても、後で必ず買い戻して差金決済をするという約束の元、売ったことにしてもらえるということなのです。つまり、FX会社が認めてくれるから売りからスタートすることができるのです。
これは株などの信用取引などでも同じ原理であり、証券会社が先に売ったことにしておいてくれるからできるのです。だから、基本的に現物の株取引などでは売りからスタートすることができません。売る場合には誰かから株を借りてきてやらないといけないので大変になるのです。そういう意味で、証拠金取引は差金決済に特化しているため不要な手数料など不要で手軽にできるので良いです。
買いからスタートする場合
これはわかりやすいと思います。安い所で買って高い所で売ることで差金決済を行うことです。
売りからスタートする場合
これは買いとは逆で高い所で売って、安くなって買い戻すということです。
結論としては、最初、混乱しそうであれば買いの逆であると覚えてトレードをしても問題ありません。FXでは慣れていくことが大事ですので、デモトレードなどをしながら体で覚えていってください。そして、後で理屈も考えていけば自然と理解できるようになってくると思います。これが理解できるようになれば脱初心者の第一歩になります。
買値と売値はどうして違うのですか?
※BID=売れる値段、ASK=買える値段
為替相場では買う時の値段と売る時の値段が違います。それはなぜかというと、レートを出しているインターバンクと呼ばれる銀行がその差額を利ザヤとして取っているからです。投資家は買う時は高い値段で、売る時は安い値段で売買する事になり不利なのですが、これは為替相場の仕組みなのでどうしようもありません。
ただ、この利ザヤをスプレッドと呼びますがFX口座によって違いますので、できるだけ狭いものを選ぶことが大事です。では、どうしてFX口座によってスプレッドが違うのかというと、FX会社が自社努力でインターバンクと交渉してできる限り小さなスプレッドになるようにお願いしているのです。インターバンクとしても多くの取引量をもらえたほうが儲かるので出来高が多いFX会社には狭いスプレッドを出す傾向があります。だから、大手のFX会社であればスプレッドが狭いということなのです。
最近ではインターバンクを通さずに自社内でレートを生成しているFX会社も多いです。そのような会社は呑み屋と言われて、お客の損が会社の利益となるため利益相反で不利なレートを出すことがありますのでご注意を。
FXは平日24時間いつでも取引できる
FXは平日の24時間いつでも取引をすることができます。厳密にいえば、各FX会社ごとに数分のメンテナンス時間がありますが、ほぼ24時間取引ができるといえるでしょう。株式であれば平日の午前9時〜11時30分、午後12時30分〜15時となっていて、仕事をしている人はなかなかトレードをすることが難しかったので、24時間取引が可能なFXはとても便利であると言えます。
では、なぜFXは24時間取引が可能なのか?といえば、株式市場は国内だけで売買されているものに対して、為替市場は全世界で売買されているので仮に日本が閉まっても欧米市場では取引が活況となるため、いわゆる眠らない市場となるということです。また、インターネットに繋がっていればどこでも取引ができるので、FXは時間と場所を超越した素晴らしい金融商品であると言えるでしょう。
全世界がお休みになれば取引量が少なくなるため、FX会社が取引を停止しています。取引量が少なくなれば値段が乱高下しやすくなり投資家リスクも増えるために投資家保護の一環であるとも言えるでしょう。現在も中東の一部地域のレートを利用して取引している業者もあるようですが、それはごく一部のFX会社であり日本ではほぼないでしょう。
FX取引はどこでどうやってするの?
FX取引はパソコンやスマホなどを通じてオンラインで売買します。一部では電話で売り買いをされる場合もありますが、現在のFX取引のほぼ全てがオンライン取引です。FX会社よりその個人専用の売買アカウントが付与されるので、そのIDを使ってパソコンやスマホなどでログインして取引することになります。
為替相場は平日であれば24時間動いており、オンライン上でどこでも取引が可能であることから、FX取引は時間と場所の束縛から解放されて投資家がトレードをしたいときにいつでもどこでも取引ができるというメリットがあります。これは例えば、株取引が取引所が決めた午前9時から午後3時までと決められているものと比べて利便性が高いです。
兼業投資家にも取引しやすい
働きながら投資をする場合、株取引であれば時間が制約されており不便ですが、FXであればいつでもどこでも取引ができるので便利です。お昼休みや移動中などもスマホからログインしてチェックしてサクッと取引をすることも可能です。また、帰宅後にも相場が活況となっていることが多いのでゆっくりとFX取引をすることができます。
FXでは投資した金額以上の損失は出ません
FXはレバレッジを効かせて手持ち資金の何倍もの取引をするため、損をする時も大きいと聞かれて不安になられている人も少なくないかもしれませんが、それはFXの特性を正しく理解できていない場合が多いです。FXは想定以上の取引をしているのではなく、少ない金額で大きな取引ができるのであって、それは投資家のさじ加減で変えられることです。
例えば、外貨預金のように現物と同じような取引もできます。1ドル=100円の時に1万ドル買うと100万円の資金が必要ですが、FXでもレバレッジを1倍にして運用すれば同じです。それを2倍にすれば50万円の証拠金が必要になり、4倍であれば25万円・・・、25倍で4万円となるのです。レバレッジは投資家が自由に選択できるためリスクを減らしたい場合はレバレッジを低めに設定すれば良いのです。
また、1万ドルを買っている状態はレバレッジ1倍であろうと25倍であろうと同じです。つまり、1ドル100円が99円となり1円下落すれば1万円の損益となります。これが100万円に対して1万円の損であれば総資金の1%の損、4万円であれば25%の損となるので、これだけ聞けばFXはリスクが高いと思うかもしれません。しかし、損失額は同じです。イメージに振り回されずに冷静に判断していくことが大事です。
ロスカットはFX投資家を守る安全装置
そして、FXには投資資金以上の損失が出ないようにロスカットという制度を導入しています。各社によって多少は違いますが、概ねのFX会社であれば必要証拠金の100%を上回ると強制決済されて損失が拡大しないような措置が取られます。
例えば、10万円の投資資金でドル円1万通貨につき4万円の証拠金が必要で、6万円の損失が出ればロスカットが発動して強制決済となり4万円が残るという事です。ロスカットがなければどこまでも損失が拡大していしまう危険性がありますが、これがあるおかげで安心して取引ができるという事です。
※リーマンショックや3.11時などの未曾有の出来事の際にはロスカットが一部作用しない場合も稀にあります。また、毎月の米雇用統計時などの流動性が著しく少ない時なども値段が飛んでロスカットが間に合わない時もあります。