ファンダメンタルズ分析

ファンダメンタルズ分析

ファンダメンタルズ分析は各国の政治や経済情勢などを勘案してトレードに生かす手法の事です。為替は二国間の力関係で成り立っているので、その原因を追及してトレードをしようというものです。例えば、ある国の経済データが良かったとなればその通貨は買われやすくなります。逆に経済データが悪ければ売られてしまいます。毎月発表となる米雇用統計はその代表的なものであり、この結果次第でドルを含めた各通貨に影響が出てきます。

 

では、なぜ米雇用統計の結果で全世界に影響が及んで各通貨の値動きも反応するのかと言えば、経済は国を超えて繋がっています。「風が吹いたら桶屋が儲かる」と言われるように、アメリカ経済が好調であれば貿易関係から相手国の経済も良くなります。逆もまたしかりです。繋がりが強い国通しの影響が強かったりします。

 

このようにファンダメンタルズ分析は各国の状況を把握しながら、その時々によって影響度合いを判断しないといけないため、FX初心者が活用するのは難しいと言えるでしょう。まずはテクニカル分析をマスターしてからファンダメンタルズ分析を活用したほうが良いでしょう。

ファンダメンタルズ分析は不要なのか?

ファンダメンタルズ分析は各国の情勢等を知った上で活用しないといけないため、個人の投資家が活用することは難しいのですが、安定的にFXで稼いでいくためには習得していくべき事です。テクニカル分析だけに頼っていると効率よく勝てない場合もあるので、可能であればファンダメンタルズ分析も勉強して身につけておいたほうが良いでしょう。

 

例えば、世界各国の政策金利の流れとして、アメリカが利上げを見込んでおり、日本は利下げを見込んでいる場合は、何もしていなくてもドル円は上昇する傾向になります。高い国の通貨は高金利を貰えるため自然な流れです。これを知らずにそれ以外の材料が出ていない時に、ドル円売りを仕掛けるのは得策ではありません。

 

また、ドル円が上昇しやすい地合いの中で強気の材料が出たほうが上昇力が強く、少々弱い材料が出てもそれほど下がりません。これをテクニカル分析だけでやっていると効率が悪い運用になっていると思います。ファンダメンタルズ分析も合わせて活用することにより、小さな損失と大きな利益を狙う事が可能となるので脱初心者であれば必須になってくるでしょう。