両建てはしないようにしましょう
ＦＸは基本的には買いポジションを持てば売りで決済してスクエアにして、売りポジションを持っていれば買いで決済となりスクエアとなります。しかし、決済をすると損失が確定してしまうため、それを防ぐために両建てという発注方法があります。これは、買いでポジションを持って売り決済でスクエアになる所が同数量の買いポジションを新規で取ることにより、買い・売りポジションの2つを同時持つこととなり、上がっても下がっても値洗いの損益が変わらないという状態になります。
通常であれば、買いポジションを新規で持って同数量の売りを発注すると自動的に決済となって両建てにはなりませんが、取引画面の設定で「両建てあり」としていれば決済とならずに新規でポジションが立ち両建てとなります。ちなみに、先に発注したポジションを決済したい場合は決済ボタンがありますのでそちらから決済する流れになります。
まとめると、両建てとは同一ポジションを同数量持つ事です。
両建てのメリットとしては相場の先行きが見えない時に一時避難的にするということがありますが、決済をする時にスプレッド分が損になってしまうので通常は両建てをしないで決済して、仕切り直しで新規ポジションを持つほうが賢い選択です。だから、ＦＸ初心者は両建てはしないようにしたほうがいいでしょう。
というのも、両建てとなった状態からうまく決済していくのは熟練者でも至難の業であり、失敗して損失を拡大させてしまう事が多々あります。目先の逃げに走ってしまい自分の首を絞めてしまう結果となるため、両建てはしないで損切りをさせて、再度新しい気持ちでトレードをしていく事をお薦めします。
ちなみに、両建ての事を業界では「ぱっち」と言って両建てをする事を「ぱっちをはく」と言います。ぱっちとは主に関西で履かれるズボンの事であり、両足を入れて活用するという意味があります。