長期運用をするためにお薦めのFX口座はヒロセ通商のLIONFXになります。高金利通貨である豪ドル円や南アフリカランドなどのスワップ金利がダントツで高いこともありますし、基本的なトレードスペックが群を抜いているためです。LIONFXは基本的に全ての項目において最上級水準となっているので、改めて書くとその凄さに驚嘆してしまいます。

ライブスター証券はスワップ金利運用を目的とするなら外せないFX口座です。絶えず業界の最高水準となっており、あらゆる通貨ペアでスワップ金利が高いことも人気の理由です。正直、他の取引スペックを考えると難しい面もありますが、長期運用専用のFX口座としては実力を発揮すると思います。また、DMMFXも短期取引だけでなくスワップ金利が高かったりします。しかし、その数字は変動しやすいのでLIONFXかライブスターを選んでおくほうがベターでしょう。

長期運用となればスワップ金利を狙っていくFX口座が大事になり、プラスのスワップポイントが高いものがお薦めになります。また、FX口座によってはスワップポイントの利益をおこずかいのように引き出すことができるものもあります。これはポジションを持った状態でスワップポイントだけ出金することが可能なのです。

例えば、豪ドル円などの高金利通貨であれば、１０万通貨の買いポジションで1日400円程度のスワップ金利が貰えます。これが５０万通貨の買いポジションとなれば1日2,000円程度のスワップ金利となるので、ちょっとしたお小遣いとして使う事ができますよね。ただ、毎日2,000円ずつFX口座から出金するとFX会社から嫌がられると思いますので、1カ月に2回程度まとめて出金することで対応できます。

スワップ狙いの場合はあまり取引をしないので、スプレッドや約定能力はあまり考慮に入れずで良いと思います。その代わり、スワップ金利が高いかどうかや未確定ポジションに対してスワップだけ引き出せるかどうかなどが重要になります。後は、長期的に運用できる戦術を自分で考えれば良いと思いますので、為替情報を逐一教えてくれるFX口座が良いと思います。

長期運用とはすなわちスワップ運用をうまくできるかだと思います。キャピタルゲインよりインカムゲインを狙っていく手法で、ロスカットにならずにポジションを保有しつつスワップ金利を貰い続けることが大事です。そのために細かなＦＸ手法よりも下がった時でもロスカットされない資金管理が必要となってきます。

上図のチャートのように月足で54.970が下値の節目であり、今後も下がってきたとしても反発する可能性が高いです。という事で、54.000あたりをストップとして段階的なナンピンを仕掛けていくことが有効であると思います。例えば、1円下がるごとに1,000通貨ずつ買いましていくと、現在値が80.000だとすると26円差があり26回ナンピンすることになります。

豪ドル円の証拠金が1,000通貨で3,500円程度（値段とともに変わる）なので、26万通貨保有するのにざっと91,000円の必要証拠金が必要になります。100万円預入をしておいてレバレッジが最大で10倍弱くらいになるのでも問題ないと思います。

これはポジションを積み重ねて行くため、最初から大きなスワップ金利を受け取る事にはなりませんが、下値で買っていけば行く程スワップ金利は増えていくため精神衛生上でも負担はかからないでしょう。長期運用をする場合はできる限り無理のない範囲ですることが良いため、これ以上のレバレッジで運用していくと想定外の相場で資金ショートに繋がり危険です。

また、買った値段より値上がってある程度のキャピタルゲインが見込める場合は利食いをしてしまえば良いのです。そして、下がってくれば敬家句的なナンピンを繰り返していけばスワップ金利を受け取れるハイブリット手法もできるでしょう。この場合も手元資金などの調整で資金管理がしっかりとできるかがポイントとなるので気を付けましょう。