FXの注文方法は年々増えてきており、今では自動売買のような複雑な注文をできるくらいになっています。基本的な注文方法としては、成行注文と指値注文があります。成行注文は現在表示されているレートで売り買いをするもので、指値注文とはまだついていないレートが付けば売り買いが発生するというものです。指値は予約注文と考えるとわかりやすいと思います。

この成行注文と指値注文を駆使してトレードを行っていくことが基本となるので、使い方や手法をしっかりとマスターしておきましょう。イメージとしては下記のようなトレードになると思います。

成行でポジションを持ち逆指値もセットする　基本トレード例

これはFXの最も基本的なトレードであり攻守を意識したやり方です。トレードをする際に気を付けなければならないことは、自分の予想に反した動きとなった時にどうするか？です。この場合、逆指値をセットすることで、予想に反した値動きとなった際でも損切りされます。

この逆指値はストップとも呼ばれてトレードをする際にはとても大事になります。特にFX初心者であればこのストップを知らずに損失を拡大させてしまう事も多々ありますので、トレードをする際には必ずセットで逆指値注文もできるようにしておきましょう。

指値注文とは指定したレートにヒットした時には必ずそのレートで約定します。しかし、逆指値注文は指定したレートにタッチしてもその値段で約定するかどうかは未定であり、ついた値段で約定する成行注文として理解したほうが良いでしょう。つまり、逆指値注文とは指値注文ではなく、そのレートになれば成行注文が発生する注文方法と言う事です。

ほとんどないのですが、稀にせっかく逆指値を指しておいて損切りを明確にしていたのにも関わらず、そのレートを通り超えて逆指値が付いてしまって計画とずれが生じてしまうと言う事があります。米雇用統計時などのように大きな値動きがある時に、こういうことが起こりやすいので、できる限り大きなイベント事がある前にはポジションをクローズしておくことが良いでしょう。

成行注文
レートやタイミングを指定せずに今の値段で売買する方法。

指値注文
レートを指定してその値段で売買する方法。

逆指値注文
レートを指定しその値段になれば成行が執行される方法。

ＯＣＯ注文（オーシーオー注文）
指値、逆指値を同時に出して、片方が執行されると片方がキャンセルされる方法。
例えば、新規ポジションを持つ場合はレンジ相場時に高くなったら売りたい、安くなったら買いたい場面で２つの指値注文として使われ、片方が執行されると片方がキャンセルとなる。ほかに既存ポジションがある場合では高くなれば売り指値注文、安くなれば売り逆指値注文をすることで、片方が執行されると片方がキャンセルされます。

ＩＦＤ注文（イフダン注文）
新規と決済を設定する方法。
新規で指値・逆指値注文を行い指値・逆指値注文で決済する方法。

ＩＦＯＣＯ注文（イフオーシーオー注文）
ＩＦＤとＯＣＯを組み合わせた注文方法。
新規注文を出すと同時に、2つの決済注文（利益確定注文、損失限定注文）を出すことができる注文です。片方の決済注文が約定すると、もう一方の注文はキャンセルされます。

トレール注文
レートの動きに応じて逆指値の指定レートが変動する注文方法。
利食いを自動的に伸ばしたい場合に使われ、設定したトレール幅によって逆指値が変化していくもの。

ストリーミング注文
現在の自分が認識したレートで約定させる注文方法。
レートが動いている場合はなかなか約定しないこともあり。