通貨ペア数で比較
FX会社名 | 通貨ペア数 | 南アフリカランド円 | トルコリラ円 |
---|---|---|---|
ヒロセ通商 | 50 | ○ | ○ | GMOクリック証券 | 14 | ○ | × |
DMMFX | 20 | ○ | × |
JFX | 24 | ○ | × |
FXブロードネット | 24 | ○ | × |
YJFX | 22 | ○ | × |
外為どっとコム | 20 | ○ | ○ |
FX口座では各通貨ペアの取り扱いが異なります。各社ともに主要通貨ペアはありますが、高金利通貨などはあったりなかたりしますので、自分が取引したい通貨ペアがあるかどうかは事前に確認しておく必要があります。特に最近人気が高まっている南アフリカランドやトルコリラ円などについてはその扱いがマチマチですので注意してチェックしましょう。
最低通貨単位でも解説しましたように、取り扱い通貨ペアが多ければその後、取引したいなと思った時にスムーズに取引ができるのでお薦めです。ヒロセ通商のLIONFXであれば通貨ペアも多い割には、各通貨ペアの条件も良いので良いと思います。FX初心者で迷った場合はLIONFXを選んでおくと間違いはないでしょう。
通貨ペアの基本
FXはある通貨とある通貨を売買することで取引が成り立っています。私たちは日本円を持っているので円をベースに考えますと、1ドル100円のレートの時に100円を払って1ドルを買うという事になります。これはFXで言うドル円買いとなります。今度は、1ドル110円の時に買ったドルを円に戻すと10円の差額が出て利益となります。これはFXで言うドル円売りとなります。つまり、1回売買を完了させるためにドル円買いとドル円売りを行う事で差金決済ができるという事になります。
これは実際のレートパネルのドル円表記になります。USDがドル、JPYが円のことになり、ドル円を買う(ドル買い・円売り)場合はASK側の値段で、ドル円を売る(ドル売り・円買い)はBID側の値段で売買がされます。(BIDとASKについてはこちらを参照してください)
通貨ペア一覧表
これはヒロセ通商のLIONFXにある通貨ペア一覧表です。FX投資家が活用する通貨ペアを揃えているので、何がどの通貨なのかをざっと確認しておくと良いでしょう。
各FX会社が通貨ペアを増やさない理由
FX会社では通貨ペアを絞って展開している所も少なくありません。FX投資家の立場であれば通貨ペア数は多ければそれだけ運用の幅も広がるためニーズはあると思いますが、FX会社はどうして通貨ペアを増やしたがらないかと言うと、それは手間とコスト、リスクがかかるからです。
通貨ペアを増やすためには当然レートをインターバンクから引いて来る必要があり、そのルートを持っていければできません。だから必然的に多くの銀行と取引をしている事が必須です。FX会社は相対取引に徹しており外部の銀行とのルートがない場合も少なくないので、多くの通貨ペアを配信することができないのです。
FX会社はスプレッド差を手数料として受け取っているので、取引をしない通貨ペアを持っている必要性がないです。主にFXではメジャー通貨ペアでそのほとんどが賄われるため、取引する人が少ない通貨ペアを積極的に導入したがらないのです。
高金利通貨は国の信用がないため高金利であるので、デフォルトリスクが高いです。そうなるとレートが出ない事も考えられますし、FX会社が顧客の損失分を負担しないといけないリスクも出てきます。
このようにFX会社にとって通貨ペアを増やしてもあまり儲からないため、それほど力を入れていない所もあるのです。ただ、経済活動としてリスクが高ければそれだけ金利が高いためリスクをうまくマネジメントしていけば、安定的にかつ確実に稼ぐ事も可能なので選択肢が多いという事はトレードを有利に行えると思います。
中級者以上になってくると他通貨ペアも意識するようになる
初心者のうちはドル円やユーロドルというストレート通貨を扱ってトレードをすることが良いと思います。その他の通貨を見ないでドル円ならそれだけを見ながらトレードをしたほうがシンプルですし失敗する余地は少ないと思います。しかし、もっと深く相場を分析していこうと思えば、為替と株価の関係性をみるために日経平均やダウなどをチェックするようになるでしょう。
為替は各経済活動のベースのようなものなので、株や債券などについても相関関係を意識しながらトレードをすると、分析の幅も広がりますしファンダメンタル分析にて詳細を知ることができるようになるでしょう。ただ、初心者ではこれらを活用すると混乱してしまう危険性があるので中級者以上になれば他通貨間との関わりをチェックして頂きたいです。そのために複数の通貨ペアを扱っているFX会社が有利です。
例えば、豪ドル円のトレードをしようとしている場合、チェックすべき通貨ペアはドル円と豪ドル米ドルになります。なぜなら、豪ドル円のレートはドル円×豪ドル米ドルの値段で合成されているからです。つまり、豪ドル円が上がるか下がるかはドル円や豪ドル米ドルのレート次第にもなるということになります。豪ドルと円の関係だけではなく、豪ドルと米ドルの力関係も影響するのです。
さらに、豪ドル円でスワップ運用で考えているなら当然、お隣のNZドルも高金利通貨なので気になると思います。そうした時には、豪ドルNZドルという通貨ペアを見るとその力関係が一目瞭然です。チャートを眺めてみれば同じような値動きをしていますが、どちらかが割安か割高になっていることがあります。それを見極めてトレードをしていくとさらに有利になるのです。
通貨ペアの原理を理解しよう
・ユーロ円=ユーロドル×ドル円
・ポンド円=ポンドドル×ドル円
・豪ドル円=豪ドルドル×ドル円
・NZドル円=NZドル米ドル×ドル円
・南アフリカランド円=南アフリカランド米ドル×ドル円